トルコ:ウイグル族に対する中国政府の措置に伴う襲撃事件への注意喚起

1 7月1日,イスタンブール市内にある中華レストランが数名の暴徒に襲撃され,ガラスが割られるなどの被害が発生しました。これは,中国政府が中国新疆ウイグル自治区のウイグル族に対して断食を禁止する措置等を行ったと報じられた件に対する抗議と考えられています。

2 7月4日には,イスタンブール市内スルタンアフメット広場において,抗議デモが行われていた際に,その場にいた韓国人旅行客が中国人と間違われて襲撃される事件が発生しました。

3 7月8日,イスタンブール市内のタイ名誉総領事館において,上記2の襲撃事件を起こしたのと同じデモグループが,閉館していた同名誉総領事館のガラスを打ち破る事件が発生しました。これは,中国からタイに逃げてきていたウイグル族をタイ政府が中国に強制送還したと報じられた件に対する抗議と考えられています。

4 つきましては,トルコに渡航・滞在を予定する方は,中国人あるいはタイ人に間違われて不測の事態に巻き込まれないよう,最新の関連情報を入手するように努めてください。また、大勢の人が集まる場所においては周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意を払ってください。加えて、軍・警察関係組織の所在する建造物付近には不必要に近づかないよう留意してください。

5 なお、トルコについては別途危険情報(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?id=052&infocode=2015T026#ad-image-0 )
が発出されていますので、同情報にも留意してください。